ロータリーコイルドライヤーとは

ロータリーコイルドライヤーとは、水を含んだ様々な対象物を乾燥させたいという用途に適した装置です。

筒状の装置の中に、らせん状のコイルが取り付けられており、このコイルに通電することで熱を発し、水を水蒸気にして乾燥させるという原理になります。

ただ、このドライヤーは単に熱を発して乾燥させるというだけでなく、らせん状のコイルそのものをうまく活用したもう一つ別の効率的な仕組みを持っていることが特徴です。

それは、このコイルを軸方向に回転させることにあります。

らせん状のコイルが円筒内で回転することで、投入された対象物を混ぜるということができるわけです。

これによって熱が均一に行き渡り、一部は乾燥するけれども一部はまだ多くの水を含んだままということがなくなります。

さらに巧妙な仕組みとして、らせん状のコイルが回転することにより、単に対象物を混ぜ合わせるだけでなく、円筒の端から反対側の端まで対象物を運搬する働きがあることが挙げられます。

これはスクリューコンベヤとも呼ばれ、別に乾燥の目的がなくても単なる運搬目的でも利用されている原理ですが、ロータリーコイルドライヤーでもこれをうまく活用することができます。

つまり、円筒の一端から乾燥させたい対象物を投入し、もう片方では乾燥が完了した物を取り出すということができるからです。

もちろん、乾燥の程度は、かける熱の量や、コイルの回転速度つまりは対象物の運搬速度によって調節することができます。